サントリー　白州１２年
（Suntory　whisky HAKUSHU 12y）

容量・・・７００ｍｌ
アルコール度数・・・４３度

１９９４年に発売。森の蒸溜所「白州」で生まれた酒齢１２年以上のモルト原酒を吟味したシングルモルトウイスキー。

甘く柔らかいスモーキーに新緑の香り、爽快な果実香が漂う。フルーティでコクがあり、後味はキレがよい。


■香り・・・若葉、青りんご、ジャスミン。
■味わい・・・ふっくらとした甘み、クリーンな味わい。
■フィニッシュ・・・甘く柔らかなスモーキーさ、キレがよい 。


●白州蒸留所の歴史・・・

山崎蒸留所の開設から５０年目の１９７３年、新しいモルト原酒作りを志して白州蒸留所は造られました。豊かな自然とそこでなされた様々な試行錯誤は、今も実に多様な原酒を育んでいます。

１９９４年、シングルモルトウイスキー白州は数十万にも及ぶ樽の中からブレンダーがモルト原酒を厳選して生まれました。その柔らかなスモーキーさと爽やかな味わいは、発売以来数十年、シングルモルト山崎と肩を並べるサントリーを代表するウイスキーとして世界中のモルトファンを魅了し続けています。


●蒸留所がある環境・・・

甲斐駒ケ岳一帯の雪解け水は、日本の名水百選にも選ばれる尾白川など、幾多の清流となってその麓に豊かな森と生態系を育みます。

白州蒸留所もまた、この自然の恵みに呼ばれてこの地に根を下ろしました。花崗岩質の大地に磨かれた水源の水質は、ウイスキーの仕込みに理想的であることはもちろん「天然水＜南アルプス＞」としても広く親しまれています。白州蒸留所ではこの恵みを守り伝える為、地元の人々と協力して「天然水南アルプスの森」を設けて水源保全の森づくりを進めるなど、積極的な環境保全活動も行っています。


●発酵へのこだわり・・・

サントリーのウイスキーづくりでは、麦汁の発酵にじっくりと時間をかけています。長年の研究と経験を生かして数百種の中から酵母を厳選。ディスティラーズ酵母に加え、あえてエール酵母を使用し、クリーミーでフルーティな味わいを引き出しているのです。また、白州蒸留所では、森の乳酸菌の働きを促すために、昔ながらの「木桶発酵」を少し長めに行い、爽やかなのに味わい深い風味を生み出しています。


●蒸留へのこだわり・・・

発酵を終えた麦汁（もろみ）はポットスチルと呼ばれる銅製の釜で、初溜と再溜、二度に分けて蒸留されます。白州蒸留所では直火にこだわり、初溜にはすべて直火加熱式のポットスチルを使用。約１２００℃の直火が、より多くの香味成分を作り出します。

また、白州は世界的にもユニークな複合型蒸留所であり、複数の異なる形状のポットスチルを使用することで、ライトなものからヘビーなものまでモルトをつくり分けているのです。


●熟成樽へのこだわり・・・

同じ原酒でも詰める樽によってその味わいが変わるため、サントリーでは熟成樽にもこだわっています。

バーレル、ホッグスヘッド、パンチョン、シェリーバット。樽の種類だけでなく、ひとつひとつの樽の前歴や樽内部の焼き具合などを考慮し、細やかに樽を使い分けることで熟成をコントロールしているのです。

樽に詰められた原酒は、長い年月、森の湿潤な大気の中で呼吸を繰り返し、次第に白州ならではの味と香りを宿してゆきます。